腕・手の痛みしびれ
腕や手に痛みが現れる代表的な疾患や治療・予防法ご紹介します。腕が痛くて動かせない、しびれが気になるなど思い当たる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
正確な判断には、医師による診察が必要です。目安としてお読みいただけると幸いです。
歩行障害や細かい手作業ができなくなったり、片側の腕や手だけ痛みやしびれ、筋力低下が生じたりします。
椎間板は、背骨をつなぐクッションの役割をしており、常に圧力のかかる状態にあるので、組織の中で最も早く老化が起こるとされます。劣化が進んで外側の膜に亀裂を起こすと、中の髄核が飛び出して神経を圧迫します。それが痛みやしびれなどの症状を引き起こします。
痛みが強い時期には頸椎カラーを付け、鎮痛消炎剤の服用や、神経ブロックなどで痛みをやわらげます。症状に応じて牽引療法や運動療法を行います。
症状の改善がなく、腕や手、脚の筋力低下が続く場合、歩行障害・排尿障害などを伴う場合は手術を検討します。
動きや姿勢に注意して、首にやさしい生活を心がけてください。
小指・くすり指がしびれ、肘を曲げていると症状が増します。他の指には症状がでません。前腕に痛みを感じることもあります。
肘の内側で神経が慢性的に圧迫されたり牽引されることで発症します。
野球などのスポーツで肘に負荷をかけてきた人、子どもの頃に肘を骨折したり脱臼したりした経験がある人、大工など肘の曲げ伸ばしをする動作が多い職業の人によく見られます。
加齢に伴う肘の変形、靭帯やガングリオンと呼ばれるゼリー状の物質が詰まったこぶによる圧迫など、さまざまな原因によって発症します。
まずは肘を固定し、安静にする保存療法や薬の服用などを行います。スポーツや仕事による使いすぎが原因の場合はしばらく休み、日常生活で肘に負担をかけないようにします。
症状が進行している時は、圧迫部位の神経の走行を変更させる手術や、ガングリオンを切除したり、圧迫の原因を取り除く手術をします。
治療後は指を動かす機能の回復や衰えた指の筋肉を鍛えるためのリハビリを行います。
症状が軽いうちは保存療法で症状の改善が見込めます。手の筋肉がやせてくるまで放置せず、しびれの段階で神経の圧迫をなくすことが大切です。
神経のダメージが強いと回復しないこともありますので、早期に医療機関を受診しましょう。
最初は人差し指や中指、最終的には親指から薬指にかけて3本半の指がしびれ、痛みます。
小指に症状が出ることはありません。
仕事やスポーツで手を酷使している人、妊娠・出産期や更年期の女性に多く生じる特徴があります。
手のひらの付け根部分にある骨と靭帯に囲まれた空間を手根管といい、その中を通る筋肉のむくみ・腫瘤などのできものや、女性ホルモンの乱れによって腱鞘のむくみが起こり、神経が圧迫されて症状が現れると考えられています。
基本は運動や仕事を軽減し、ビタミン剤や消炎鎮痛剤を服用して安静を保ちます。指の固まり防止、神経の状態改善目的に、リハビリを行います。
症状が改善されない場合は、手術が検討されますが、短時間の日帰り手術で対応できる場合が多いです。
日常生活では手を酷使しないこと、片手ばかりではなく両手で物を持つことを心がけましょう。
治療後もリハビリテーションやストレッチを続け、予防していくことが大切です。
しびれが進行してくると筋肉も萎縮してきますので、早めに受診しましょう。
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