関節の痛み
関節に痛みが現れる代表的な疾患や治療・予防法ご紹介します。関節の痛みや変形、下半身の違和感など思い当たる症状がある方は、お気軽にご相談ください。早期の治療が大切です。
正確な判断には、医師による診察が必要です。目安としてお読みいただけると幸いです。
手や足の指の関節が腫れ、朝にこわばります。発熱やだるさ、食欲の低下など全身の症状が現れることもあります。
遺伝的要因や細菌・ウイルスの感染などが考えられていますが、はっきりした原因は明らかになっていません。
関節リウマチは、自己免疫疾患と考えられています。自分の身体の一部を自分のものではないと判断して、これに対する抗体をつくり、様々な反応がおこります。
進行すると軟骨や骨が破壊されて関節が変形し、関節としての機能が失われます。全身の関節に炎症が進む場合もありますので、早めの診断・治療が必要です。
治療は薬物療法が基本です。補助療法として、関節内注射が行われることもあります。 リハビリテーションも有効です。
原因が不明なため有効な予防法はわかっていませんが、手洗いやうがい、休養を十分取る、予防接種などで感染症を予防することが重要なことは明らかになっています。
炎症を起こしてしまった場合も、関節機能を維持し向上させるため、継続的に適切なリハビリを行うことが大切です。
早めの治療、リハビリが進行を抑えます。
指の第一関節に変形や痛みが生じます。1本の指ではなく、複数の指に起きるのが特徴です。水ぶくれのようになることもあります。
原因は不明です。手をよく使う人や40代以降の女性に発症しやすい傾向にあります。
また、遺伝性は証明されてはいませんが、ヘバーデン結節と診断されている血縁者がいる人は体質が似ていることを考慮して、指先に負担をかけないよう注意すると良いでしょう。
手を安静にし、外用薬の使用とテーピングなどで治療します。痛みが強いときは注射が有効です。関節の炎症を抑える漢方の処方で、進行を抑えられる患者様もおられます。
これらで効果が見られない、痛みで日常生活に強い支障を来している場合は、手術を行うこともあります。
痛みやしびれの症状がある時は、指を頻繁に使用しないこと、安静にすることで痛みが強くなるのを防ぐことができます。
どうしても必要な場合は、テーピングがお勧めです。普段から指先に負担をかけすぎないようにしましょう。
立ち上がり・歩き始める時、脚の付け根に痛みを感じます。進行すると、安静にしていても痛い状態が続く場合があります。
加齢などによって軟骨が摩耗すると、少しずつ骨が変形して炎症が起きます。
全体の80%が、発育性股関節形成不全(乳児の頃に足を伸ばしてオムツを取り換える などの習慣によって股関節が外れていくもの)や生来の股関節の形成不全によるものといわれています。
早期の場合には、リハビリテーションが有効です。股関節の動きをよくし、周囲の筋力を鍛えることで進行を予防させます。
肥満気味であるなら体重コントロールを行うことで、かなりの改善が見られることがあります。
改善がみられない場合、手術が検討されます。
まず関節への負担を減らし、大事に使うということが大切です。
負荷がかかりにくい水中でのウォーキングなどで、適度な筋力トレーニングをすることが欠かせません。
けがや慢性の痛みでお困りの患者様の立場に立ち、優しく笑顔で接していただけるスタッフを募集しています。